わが子が発達障害かも。と思う瞬間を経験する親御さんは、珍しいことではありません。
小さいうちは、わがままが過ぎたり、すぐにかんしゃくを起こしたり、元気が良すぎてじっとしていられなかったり、お友だちと仲良く遊べなかったりと、幼いからなのか、発達障害だからなのか、判断できない部分も多くあり、自分の子育ての方法が間違っているからなんだろうかと悩む親御さんも少なくありません。
発達障害は、子育ての仕方が間違っていたから発症するものではありません。
生まれつき脳機能の発達が偏っている障害により、発達障害は発症してしまいます。脳機能の発達の偏り具合いによって障害の度合いや、得意・不得意の特性などにも違いがあり、発達障害だからこの症状が出るという簡単なものではありません。
発達障害は、できるだけ早く診断を受け、環境を整え、障害の特性に合った学びの機会があることで、軽減されるケースも多いものなので、ちょっとおかしいなと感じることがあったら、まずは相談してみることをおすすめします。
自閉症スペクトラム障害の場合は、目が合わない、他人に興味がない、言葉が遅い、表情が乏しい、落ち着きがない、かんしゃくが強いなどの症状が出ます。
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、落ち着きがなく、かんしゃくが強い、活発すぎる、集中力がない、時間の管理ができないなどの症状が出ます。
学習障害(LD)は、読むのが遅い、内容が理解できない、数の概念が理解できない、計算が遅いなどの症状があります。
発達障害の中にごく一部の症状で、どの症状があれば発達障害とは言い切れないため、専門医の検査・診断が必要となります。